主任・リーダーのP値を20~25、25~30、30~35、35~40、40~45の5段階に分けた場合の、介護主任・リーダーのエゴグラムを右側に、その段階ごとの平均エゴグラムを中央に標記しています。エゴグラムのピークを赤、ボトムを青にしています。
PM理論とは
三隅二不二によって提唱されたリーダーシップ理論。彼はリーダーシップの果す機能を,(1) 組織目的を達成させるような「職務遂行機能」 Performanceと,(2) メンバー間のコンフリクト解消などの「集団維持機能」 Maintenanceの2つの次元からとらえ,リーダーシップを PM型(理想型),pM型,Pm型,pm型 (ともにその機能が弱いもの) の4つに類型化した。それらのリーダーシップ型と組織の生産性やモラールとの関係について調査したところ,状況のいかんを問わず,PM型リーダーシップにおいて生産性,モラールともに最高となることがわかった。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
下図は、介護主任・リーダー職67名にPM指導行動測定尺度を行った結果です。ほぼ100%に近く、M値が30以上の結果となり、①PM型②pM型に位置しています。
介護主任・リーダーは、メンバー間のコンフリクト解消などの「集団維持機能」 Maintenanceの機能は高いが、組織目的を達成させるような「職務遂行機能」 Performanceは、強い人と弱い人に別れる結果となっています。
介護主任・リーダーのリーダーシップ(PM指導行動測定尺度)のP値分布図と個々のエゴグラムとの関連図を再度、下に表示します。
- 平均エゴグラムの各段階の変化を見てください。
P20~25、P25~30においては、AC高でFCとの落差が大きく出ています。
P30~35、P35~40、P40~45では順次、ACが下がり、CPおよびA、FCが高まる変化が見えています。
結 果
★業務遂行能力の大小は、エゴグラムのCP・NP・A・FC・ACの高さと形に連動している傾向が、P値分布図とエゴグラムの関連図からはっきり見えています。
結 論
介護主任・リーダーの業務遂行能力を上げるためには、
1.自己努力すること
・自分のエゴグラムを知ること
・低い自我を上げることを意識し、挑戦すること
・リーダー間で、活発な意見交換をすること
2.管理者が関わること
・P20~30のエゴグラムの方には、管理者の関わりが必要です。
※エゴグラムの形によっては、介護主任・リーダーに不向きな人材が携わっています。
※本人に大きな負担がかかっている場合があり、上司からの支援が必要なのです。
人財がいない介護職場の特性です。管理者の支援を是非お願いします!
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