よく分からない数字が一人歩きしているのでは?
介護の人材が2025年に38万人足りないと2015年に今まで足りるといっていた厚生労働省が発表しました。
さて、2015年に突然出てきた38万人足りない!
その数字の根拠はどこにあるのでしょうか?
国は、利用者3人につき1人、つまり3:1での介護職員の配置基準を設定しています。この基準には看護士も含めてです。この看護士含める話しを知っている方は結構少ないようです。
国が出した38万人不足は、需要と供給ということで入所系において、この3:1基準が使われているとしたら38万人不足ではなく、もっと足りない数字が出てくると思われます。
介護は、個別ケアといわれ介護の質を求められています。この質を維持するためには、3:1でなく2:1の人員配置が必要であると言われ、多くの社福等は、この配置で運営していました。(今も2:1での施設もあります)
全ての介護事業者が2:1配置で行っていないので一概に言えません。しかし国の基準である3:1での運営は余程のノウハウがなければできないようです。
ある法人のトップは、国が決めている基準があるのだからと頑として3:1で運営している法人もあります。しかしながら、3:1での運営は無理があり人を育てる事ができなく、現在、人がこない、人がきても?疑問を持つ人材しかこない、育成ができない負の連鎖の逆スパイラルに陥っていると聞いています。
国はどんどん介護報酬を下げてきています。介護事業者は質を担保にしながら介護職員の配置をマネジメントしなければなりません。
人がいないのだから、理想の2:1でなく2.5:1にすれば、人は抑えられ人件費も抑えられ丸く収まるようですが、簡単なことでありません。
働く側の職員さんは、今までの人数が減ることに対してはとても大きな不安を持ちストレスをためてしまい、退職する原因にもなります。
この辺の話しはまたにします。
38万人足りない!この数字が正しいかどうか、私的には疑問ある数字と提言しておきます。
因みに、我が新潟県は2025年4700人不足と出ています。この4700人、どうやって集めるのでしょうか?4700人という数字は、100床の特養で介護職員を50人(2:1)とすると、新たに94の特養を作る人材に匹敵します。
人がいませんね!
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